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発達障害 | 向山クリニック | 代官山・恵比寿の心療内科・精神科|代官山・恵比寿の心療内科・精神科

「発達障害かもしれない」と
感じている方へ

「発達障害かもしれない」と感じている方へ

人との会話が疲れる。
場の空気がうまく読めない。
些細なことで怒られたり、傷ついたり。

「なんで自分だけ、うまくできないんだろう」
そんなふうに思い続けてきたあなたへ。

それは、“努力不足”でも“性格の問題”でもありません。
あなたの中にある特性を、少しずつ言葉にしていくことで、
日々の過ごしやすさが見つかるかもしれません。

院長先生のメッセージMessage

岡本 直院長

発達障害は、一言で言うと、(脳の発達の凸凹)であり、日常生活に支障の出ない、(非障害型自閉症スペクトラム)も含めると、完璧な人間がいないのと同様に、誰でもなりうる脳の特性(個性)です。
しかし、社会のシステムの変化、例えば学校や職場などでは、他の人と比較されたり、処理するスピードや流暢なコミュニケーションを求められる状況では、不適応が生じてしまいがちです。
そうしますと、発達障害の方は、自信をなくし、うつ状態になったり、引きこもりがちになります。

当院では、発達障害の方の支援の基本的なポジションは、以下の通りです。
【好きな事や得意な面を伸ばし、出来ない所は、周囲の理解とサポートを受けながら、できるだけ、その人なりに生きる】
発達障害の方には、絵を描いたり、暗記が得意だったり、根気のある作業が得意などの、本人の関心分野があることが多い傾向です。

(適材適所)という言葉のように、周囲からの障害特性に対する理解を得ながら、上記のような、自分の強みを生かしやすい場所で、生きていくことが大事です。

道のりは簡単ではありませんが、ご本人に合った居場所探しを諦めないことが大切です。

発達障害の診療で
私たちが大切にしている
3つの約束

1

診断名よりも、
あなた自身を見つめます

発達障害は「この名前がついたから終わり」ではなく、そこからが対話の始まりです。
診断にとらわれすぎず、「どんな場面で困っているのか」「どう生きづらさを感じているのか」を丁寧に見ていきます。
2

特性を否定せず、
扱い方を一緒に考えます

苦手なことや得意なことの偏りは、誰にでもあります。発達障害の特性も「なおすべきもの」ではなく、その人の一部です。
あなたが少しでもラクに過ごせるように、特性との付き合い方・活かし方を一緒に見つけていきます。
3

「自分を責めない時間」を
ここで持てるようにします

何度も指摘され、失敗して、自信をなくしてきた方も多いと思います。
でも、ここではあなたの言葉を否定しません。自分を責めずにいられる時間の中で、少しずつ気持ちがほどけるような診療を目指しています。
About Developmental Disorder

発達障害について

発達障害とは、生まれつきの「感じ方」「考え方」「行動の特徴」が、周囲との関わりや日常生活で困りごとにつながりやすい状態のことを言います。こうした特徴にはいくつかのタイプがあり、主に「自閉スペクトラム症(ASD)」「注意欠如・多動症(ADHD)」「学習障害(LD)」などが代表的です。
でも実際には、この中のひとつだけが当てはまるというより、いくつかの特性が重なり合っていることがよくあります。

発達障害の分類

ASD(自閉スペクトラム症)について

人との関わり方や感覚の感じ方に、特有の傾向がある状態です。「空気が読めない」「人の表情がわかりにくい」と言われた経験があったり、予定の変更やルールの違反に強いストレスを感じる方が多いです。また、特定の興味に深く没頭したり、感覚がとても敏感なこともあります。

ASDのよく見られる特徴

  • 人との距離感がうまくつかめない
  • 集団の中で浮いてしまいやすい
  • 特定の物事に強い興味やこだわりがある
  • スケジュールやルールが崩れると混乱しやすい
  • 感覚が敏感すぎる(音、光、触感など)

ADHD(注意欠如・多動症)について

集中力や行動のコントロールが難しくなる傾向がある状態です。「うっかりミスが多い」「落ち着きがない」「話を最後まで聞けない」など、周囲から“注意不足”や“落ち着きのなさ”として受け取られることが多いです。
その一方で、興味のあることには深く集中できる「過集中」もあります。

ADHDのよく見られる特徴

  • 話の途中で気がそれてしまう
  • 忘れ物やミスが多い(うっかりタイプ)
  • じっとしているのが苦手(多動性)
  • 思いついたことをすぐに口に出してしまう
  • スケジュール管理が苦手
  • 興味のあることには集中しすぎてしまうこともある

LD(学習障害)について

知的な発達に遅れはないけれど、「読む・書く・計算する」などの特定の学びに困難がある状態です。努力不足や練習不足と思われがちですが、脳の情報処理のしかたに“得意・不得意の差”があるため、一部のスキルだけが極端に苦手に感じられることがあります。

LDのよく見られる特徴

  • 文字の読み書きが極端に苦手
  • 計算や数の概念の理解が難しい
  • 話す・聞く・書くの連携が苦手(書字障害など)
  • 一生懸命やってもテストの点数が安定しない
  • 成績と実力にギャップがあると感じられやすい
Treatment flow

治療の流れ

1

初診相談

お電話もしくは、メールにてご相談ください。
当院は完全予約制・自費診療制です。
ご不明な点は事前にお問い合わせいただけます。

2

初回面談(50~90分)

現在の状態や、これまでの経過を丁寧にお聞きします。
質問にうまく答えられなくても構いません。
ご希望があれば、今後の方針や薬の選択肢についても説明します。

3

必要に応じて検査や処方

必要最小限の薬についてご相談する場合があります。
強くご希望がない限り、薬だけに頼る治療は行いません。
心理的ケアや生活面の調整を中心にお話しします。

4

2回目以降の面談(50分)

初診以降は、おおよそ2〜4週間に一度のペースで来院される方が多いです。回数や頻度はご本人の希望を尊重します。
カウンセリングでは、日々の変化、小さな気づきも大切に扱います。

5

治療の継続、もしくは卒業へ

心の調子が安定してきたら、通院の間隔をあけるご相談をします。治療の「卒業」も、ご自身で決めていただけます。必要があれば、いつでも戻ってきていただいて構いません。

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FAQ

よくある質問

Q

大人でも発達障害になるんですか?

A

発達障害は“なる”ものではなく、生まれつきの特性です。
大人になって初めて困りごととして気づくこともあり、「見過ごされてきた発達特性」として診断される方が増えています。

Q

子どもの頃には問題がなかったのですが、それでも可能性はありますか?

A

はい、あります。
成長とともに環境が変わり、求められることが増えると、特性が目立つようになることがあります。

Q

診断を受けることで、何か変わりますか?

A

無理をしなくてよくなる、という意味での“気づき”になる方が多いです。
診断はラベルではなく、自分を理解する“手がかり”として役立つことがあります。

Q

「発達障害」と診断されたら、治す必要がありますか?

A

発達障害は「治す」ものではありません。
特性とうまく付き合いながら、自分のやり方や周囲との関係性を調整していくことが大切です。

Q

相談だけでも可能ですか?

A

はい、診断を希望されない方のご相談もお受けしています。
「話を聞いてほしい」「自己理解を深めたい」といった方も歓迎しています。

Q

自分が発達障害かどうか分かりません。

A

その“不確かさ”のままで受診していただいて構いません。
一緒に話しながら、あなたの感じている“やりにくさ”の正体を探していきましょう。

Q

子どもやパートナーと一緒に受診してもいいですか?

A

はい、可能です。
ご本人の了解があれば、ご家族の同席や支援の相談もお受けしています。

Q

自費診療とありますが、診断書は出ますか?

A

必要に応じて、診断書や意見書の発行も可能です(別途料金あり)。
就労支援や配慮を受けるための書類などもご相談ください。

Q

診断を受けると不利になったりしませんか?

A

診断を伝えるかどうかは、ご本人の自由です。
誰にも見せる必要はありませんし、ご自身の理解のためだけに受ける方も多くいらっしゃいます。

Q

発達障害とどう付き合っていけばよいのでしょうか?

A

まずは「自分の特性を知ること」からはじめてみましょう。
苦手なことはあっても、必ず強みや個性もあります。治すよりも、「扱いやすくする」「安心できる環境をつくる」ことが回復への近道です。